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東京オリンピックの国立競技場や大阪万博の大屋根リングなど、中・大規模建築において、木のぬくもりを感じさせてくれる木材の利用が注目されています。見た目の良さはもちろんのこと、実は木造建築は、鉄骨造やRC造と比較しても、耐震性や強度の面で遜色がなく、コストや工期の面ではむしろ大きなメリットがあるのです。
icocochiは高性能注文住宅のブランドとして、高い耐震性能で知られるSE構法を採用してきました。過去の大震災で倒壊ゼロの実績を誇るSE構法は、鉄骨造と同じラーメン構造を用いた画期的な木構造技術として、近年では非住宅分野の木造商業ビルや学校、クリニックなどでも注目されています。木造による商業建築も、icocochiにお任せください。
鉄骨造やRC造と比較すると、多くの方は木造の耐震性や耐火性を心配することでしょう。しかし、鉄骨造と同じラーメン構造を持つSE構法の木造建築では、全棟で構造計算を行い、科学的に構造の強度を証明することで、高い耐震性能(耐震等級3)と大空間に欠かせない広いスパンの設計を共存させることができます。これによって、階高6メートル、スパンと延べ面積の制限なし、最大5階建て、高さ30メートルもの木造ビルの建設が可能になりました。
また、火災時に熱による変形が著しい鉄骨造に比べて、大断面の構造用集成材を使用した燃えしろ設計のSE構法では、構造材が芯まで燃えるのに時間がかかり、倒壊までの時間を稼いで安全に避難しやすいという特性があります。
木造の法定耐用年数※は22年と、鉄骨の34年やRC造(鉄筋コンクリート造)の47年に比べると短く、それだけ減価償却のスピードが早いということでもあります。例えば、同じ1億円の物件を購入した場合、経費として計上できる年間の減価償却費は木造のほうが倍以上に大きく、計上できる経費が大きいということは、その分節税効果を見込むことができ、特に商業建築において課題とされる早期の初期投資回収が可能になります。
※ 耐用年数と耐久性は異なり、世界最古の木造建築である法隆寺を擁する日本において、木造建築の高い耐久性は周知の事実です。
※ 住宅1戸あたり200㎡までの土地に対して、固定資産税が評価額の6分の1、都市計画税が3分の1になります。
木造は鉄骨造に比べてはるかに軽量です。建築現場における材料の重さは、運搬や施工、保管など、すべての工程においてコストに直結します。また、建築用地の地盤が弱いと別途補強工事費用が必要になりますが、構造材が軽量であることで杭の本数を減らしたり、中には抗工事自体が不要となるケースもあります。基礎のサイズダウンを図ることで建築工費全般における経費削減が見込め、商業建築で木造を選択することは、限られた予算で建築プロジェクトを成功させる必要がある場合に有利に働くことでしょう。
利用者目線で考えると、木造の最大の魅力は、木目が美しく温もりのある空間です。柱や梁を見せてインテリアのアクセントにしたり、外観にもポイントで木材を使用することで、木の建物特有の親近感を演出することができるでしょう。特に保育園や幼稚園、クリニックのように小さな子どもが訪れる場所では、親しみやすい木の空間は居心地の良さや安心感に繋がり、ブランドイメージにおいても大きなメリットとなります。また、飲食店のように洗練されたお洒落な空間づくりが求められるケースでも、木造建築における意匠の自由度の高さは魅力的です。
木材はその成長過程で二酸化炭素を吸収し固定化する性質があり、一般的な住宅一棟あたり約14トンもの二酸化炭素(=温室効果ガス)を固定していることになります。大量の木材を使用することで更なる植林にも繋がり、木造建築は地球温暖化防止に貢献していると言えます。
そのような観点からも、商業建築で木造を選択することは、SDGsやESG投資(投資プロセスにおいて、環境、社会、企業統治の3つの非財務要素を考慮すること)に対する企業の姿勢を明確にすることになり、結果として企業価値を高めることになります。