皆様こんにちは。
今日はSE構法の特徴をご紹介します。
在来工法とどこが違うの?と時々質問されますが、同じ木造でも異なる点がたくさんあります。
それではどうぞ。
①骨組み
【SE構法】
SE構法は日本で初めて木造でラーメン構造を取り入れています。
ラーメン構造は鉄骨造やRC造などに見られる構造で、額縁のように柱と梁を剛接合して一体化し強度を高めています。
木造ラーメン構造によって柱の数が少なく筋交いがないため、大開口や広い空間ができ、間取りの自由度が高いのが特徴です。
【在来工法】
耐震性を高めるには柱の数を多くしたり筋交いで補強をするので、連続する大開口や柱のない大空間が難しくなります。
②柱を支える金物
【SE構法】
阪神淡路大震災の経験から、土台から柱が抜けないように柱と基礎をSE金物で強固に接合しています。
また、地震など横からの力による引き抜き現象に対して圧倒的に強い性能を持つ柱を実現し、柱脚の耐力は一般的な在来工法の9.5倍にもなっています。
【在来工法】
土台の上に土台を敷き、その上に柱を建ててアンカーボルトで固定するのが一般的です。
③柱と梁の接合部
【SE構法】
大きな揺れに対して接合部が破損されない技術を追求し、オリジナル開発をしたSE金物で柱と梁を剛接合することで断面欠損の少ない構造を実現。
柱と梁を強固に接合した耐力フレームと構造用合板で、建物の変形が起きにくい安定した構造をつくり出しています。
また、構造材とSE金物は専用のドリフトピンを打ち込まれることで、「くさび効果」により材が引きつけられ、より密着するのです。
【在来工法】
在来軸組工法は、主に仕口や継手加工、そして金物によって柱と梁を接合します。
接合部の耐力が明確化されにくく、断面欠損が多くなってしまいます。
日本の繰り返される地震では羽子板ボルトの破壊やねじの緩みから、家が倒壊してしまったケースが報告されています。
④基礎
SE構法は基礎も構造計算を行っており、構造計算の結果をもとに鉄筋の太さや量が決まります。
大空間などの強靭な躯体を支える基礎は、一般の在来工法と比較しても鉄筋径も太く、そして密になっているのが特徴です。
いかがでしたか、SE構法と在来工法の比較は。
見えない部分もしっかり比較して、家族の命と財産を守る家を見抜いて下さい。
もうすぐ東日本大震災から12年の3.11を迎えます。
いここちでは日本の住宅の耐震化推進活動にも、積極的に参加しています。
ぜひ、構造の美しさを持ち合わせた耐震住宅のモデルハウスにもお出掛ください。
お待ちしています。
ではまた・・・
by fujimura