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SE構法と在来工法の違い

2023.9.23

皆様こんにちは。

今日は、SE構法と一般的な在来工法を比較してみます。

【柱と基礎の連結】

まずは基礎と連結する部分である柱脚です。熊本地震でも大きな話題になりましたが、大地震が発生した時に最も壊れやすい部分が柱と基礎の連結部分と言われています。

建物が大きく揺れると、主要な柱に大きな引き抜きの力がかかり、この部分が弱いと大地震の際には柱ごと引き抜かれて、建物が大きく損傷する可能性があります。

柱の引き抜き強度は、大地震で被害が出るたびに大きく取り上げられ、耐震にとって重要な要素なのです。

● 耐震構法SE構法 

SE構法の柱は土台から柱が抜けないように、柱と基礎とをSE金物で強固に接合します。

これは、阪神淡路大震災の経験をもとにしたもので、主要な柱の直下に高強度なアンカーボルトで固定したSE金物を配置し、柱と基礎を金物もを挟んで強固に接合することで、地震などの横からの力にも強くなり、しっかりと建物を支えてくれる柱脚となります。

● 在来工法

一般的な在来工法は基礎の上に土台を敷き、その上に柱をのせてホールダウン金物で固定します。

ホールダウン金物は、地震の時に柱が土台から引き上げられるのを防ぐ金物ですが、基礎と連結した土台を介して柱が取り付けられているので、金物で補強をしても限界があり、地震がきた時の引き抜きの耐力は、SE構法と一般在来工法では5倍の差がでるのです。

建物が大きく揺れると主要な柱に大きな引き抜きの力がかかりますが、この引き抜き強度が強い家が耐震性の高い家となるのです。「引き抜き強度」の観点からも家づくりを検討するのも良いではないでしょうか。

 

【柱と梁の接合】

● 耐震構法SE構法

SE構法は構造計算の結果に基づき、柱と梁を強靭なSE金物やドリフトピンで剛接合することで、構造材の断面欠損を最小にし、連続した揺れに対しても非常に強い躯体となります。

また、スクリュー状のボルトを使って柱と梁を接合することでしっかりと食い込み定着し、経年変化による「木のやせ」でも強度の維持を可能にしています。

過去の大地震で壊れた木造住宅では、柱と梁の接合部が壊れるケースが多く見られました。

柱や梁の断面欠損をできるだけ少なくし、柱を金物やボルトなどでしっかりと接合させることで、耐震性に優れた家になるのです。

● 在来工法

一般の在来木造工法の多くは、柱と梁をつなげる部分に「ほぞ」といわれる穴加工をして、そこに梁を差し込み金物で固定をして強度を高めています。

ただし、ほぞ穴をあけて梁を差し込むことは材に残る部分が少なくなり、断面欠損を招くので構造材本来の強度を低下させ恐れがあるため十分な注意が必要です。

 

【骨組み】

● 耐震構法SE構法

基本的にフレームで支える木造ラーメン構造のSE構法は筋交いがいらず、柱の数が少ないにも関わらず、建物の変形が起きにくくので、自由での高い間取りを安定した構造をつくることができます。

大開口・大空間・スキップフロア・3階建てなども実現可能で、最大で8.4mまでスパンが飛ばせることから、車3台分のガレージも叶えることができるのです。

 

● 在来工法

一般的な在来工法は、耐震性を高めるために柱の数や壁の量が多くなることがあり、筋交いなどの補強材で強度を高めます。

耐震性が高まる反面、開口部の減少や壁の量が多くなってしまうといった制約がでて、間取りの自由度が制限されてしまうケースがあります。

 

木造というくくりの中でも、様々な工法があります。

SE構法は、Safety Engineering という名の通り、安全性を工学的に立証した構造で、構造計算をして安全性を確かめた家づくりを行っています。

これからも、いここちは地震から家族の命と資産を守り、永く住み続けられる家をつくります。

ぜひ、いここちモデルハウスにお出掛け下さい。

お待ちしています。

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では・・・

by fujimura