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SE構法と在来工法の耐震等級3の違い

2024.4.16

皆様こんにちは。

今日は耐震等級3についてです。

耐震等級は、住宅品質確保促進法(品格法)という法律に基づいた基準で1~3まであり、3が最も高い等級となります。

一般的に建築をする際のベースになっている法律は建築基準法ですが、これはあくまで最低ラインをクリアするための基準です。

それに対して品確法は建築基準法よりも厳しい基準の法律です。

耐震性や断熱性、省エネ性や耐久性など様々な住宅性能が、「等級」という形で設けられとおり、その等級で自分の家の性能レベルを確認することができるのです。

皆様も家を建てる際は、耐震等級3の基準をクリアすることを耐震性の基準としていると思います。

いここちも当然ながら全棟で耐震等級3となっています。

実は、同じ耐震等級3でも、在来工法と耐震構法S E構法では強靭さが異なることをご存じでしょうか。

また、壁量規定と許容応力度(構造計算)でも強靭さや設計の自由度は異なります。

一般的に多く行われている壁量規定の壁倍率で耐震等級3を達成するには、必要な壁の枚数を1.5倍にする必要があります。つまり、筋交いや構造用合板などの壁を家の外周部や内部に追加していくのです。

もちろんバランスも重要なので、どこでも追加すればよいというわけではありません。

方法は簡単ですが、壁の量が増えるということは、家の中に動かせない壁が増えるということなので、設計上の制約が増えてしまうというデメリットがあります。

広々とした開放的なリビング空間や大開口、ビルトインガレージのような設計が難しくなってしまうこともあるのです。

設計の自由度が制限されてしまうのが壁量規定のデメリットと言われています。

また、将来のリフォームをするときに動かせない壁があることで、間取り変更が難しくなってしまうという問題が生じてしまいます。

では、いここちで行っている許容応力度の構造計算はどうでしょう。

構造計算は、建物の大きさや形状・仕様などによって地震力を割り出します。

その1.5倍の地震力を入力して解析しても建物が壊れないというシミュレーションをして安全性を確認します。

多くの在来工法が行っている壁量規定とは違い、構造計算はかなり現実に近い構造設計手法なので、この計算の上での耐震等級3はかなり信頼性の高いものなのです。

 

それでは、同じ耐震等級3の在来工法と耐震構法SE構法を耐震シミュレーションで比較してみましょう。

耐震シミュレーションは、地盤の揺れを再現し、その地盤に建つ建物の影響を確認するもので、地震の際の地盤の揺れは、縦・横・上下の組み合わせによる立体的な動きとなります。

同じ地震でも地盤の揺れる速さによって「倒壊する」か「しない」かが決まりますし、地震波によって揺れ方が違うのです。

そこで、倒壊しない家をつくるために耐震シミュレーションで安全性を確認するのです。

いここちモデルハウスの間取りで在来工法とSE構法の両方の家のシミュレーション結果を見てみましょう。

いここちモデルハウスと同じ間取りにした場合、在来工法で耐震等級3にするには耐力壁を増やさなければなりません。

そのため、窓が小さくなったり、壁の量を増やさなければ成立しませんので、シミュレーションでは実際のモデルハウスより壁量を増やしています。

 

東日本大震災(震度7 マグニチュード9.0)】の地震波ではどうなるのでしょうか。

 特徴としては、太平洋プレート(海のプレート)と北米プレート(陸のプレート)の境界にあたる水深6,000m 以上の深い溝で起きた海溝型地震でした。

また、地震波が増幅されて関東近郊の高層ビルも大きく長時間揺れたのです。

 

熊本地震 前震震度7・本震震度7】の地震波で比較してみましょう。

特徴としては、震度7の地震が2回連続で発生し、柱の引き抜きによる倒壊が目立ちました。

地震に様々な地震波があり、その地震波の特徴によって揺れ方が異なり被害状況も異なります。

しかし、二つの地震シミュレーションをご覧いただいてわかるように、同じ耐震等級3でも、構造によって被害の大きさは異なり、場合によっては耐震等級3でも倒壊するのが地震の恐ろしいところなのです。

耐震等級3には大きな幅があります。壁量計算だけの家と許容応力度の構造計算をした家では安全性が異なります。

家族の命と財産を守る家をつくりませんか。

耐震構法SE構法のモデルハウスで、その開放感と安全性をご体感下さい。

スタッフ一同お待ちしています。

なお、GW期間中も完全予約制にて営業します。

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ではまた・・・

by fujimura