皆様こんにちは。
先日、高崎市中泉町の平屋モデルハウスでnight見学会を開催させていただきました。
天井の高さが4mもあると、照明計画が大変ではありませんかという質問をいただくこともあります。
もちろん工夫は必要ですが、幻想的な美しい世界によって心地よい空間が出来上がるんですよ。
そこで、実際に夜のモデルハウスを見学していただき、明かりだまりや間接照明を使った心地よい暮らしをご体感していただこうと企画したのがnight見学会です。
仕事帰りやご夫婦のお休みが合わないご家族などにも好評で、年に数回開催しています。
まずはお庭。ルーバーで囲われたロックガーデンの木がアッパーライトで映し出され、幹や葉が幻想的に浮かび上がっています。
このように植栽の幹に沿って光をあおると、下からの強い光が上がるにつれて少しづつ弱まり、植栽が浮かびあがったように見え、植栽の力強さや株立ちを強調することができます。
少し離れて下から斜めにスポットライトなどを当てると、光の当たる面積が広がり全体のシルエットを強調したり、葉の陰影を壁などに映して愉しむこともできます。
今回は室内から楽しむ鑑賞ガーデンということで、アッパーライトで植栽を浮かび上がらせるようにしています。
そしてタイル土間を美しく見せるように、光が上ではなく足元に広がる照明をセレクトして、タイルの表面に光が伸びるように計画しています。
そうすることで室内の土間と庭の土間がつながり、奥行きが出るので視覚的にも広く見えるのです。
こちらが照明の照度を少し落としたシーンです。
天井にはライティングレールにスポットライトが取り付けてあります。
ライティングレールの特徴は、ライフスタイルに応じて照明の数を増やしたの減らしたりできることです。
また、照明器具の位置を調整することも可能です。
家具の入れ替えや配置変更の場合にも柔軟に対応できるのはありがたいですよね。
座る位置に合わせて明かりだまりをつくってあげると、空間に光の強弱が生まれ、暮らしが豊かになりますよ。
天井が高いと照明の光が下まで届きにくいと思いがちですが、そんな時はランプの特徴を見て使い分けると良いです。
集光タイプのように範囲は狭いですがテーブル面まで強い光を落とすタイプのものもあれば、拡散タイプのよう横に広がりながら広範囲を明るくするタイプもあります。
前者は上部が暗く感じてしまいがちで、後者は下部がボンヤリしてしまいがちなので、それぞれを補える器具を補充してあげると良いです。
平屋モデルハウスは、集光タイプのスポットライトをメインとし、高窓部分に間接照明をプラスしています。
これは、天井面が薄暗く感じるのを防ぐためです。
間接照明は直接光源を楽しむのではなく、壁や天井、床などに光を反射させて、間接的な光を楽しむものです。
間接照明を計画する際は、反射させる素材の色、光が反射する距離などを考えなければなりません。
これが成功すると、柔らかい光に包まれた幻想的な心地よい空間が生まれるのです。
高天井の平屋はリビングチェア、ダイニングテーブル、キッチン手元はしっかりライトアップし、天井は間接照明で柔らかさを追加しているのです。
ダイニングテーブルの上にペンダント照明を吊るし、テーブル面を演出しています。
しっかり下まで下ろすことで陰影もはっきりし、物が立体的に映るのです。
毎日の食事が楽しくなりますよ。
こちらはトイレの照明です。
調光で明かりを絞ったシーンです。
夜中などにトイレに行く際はこのように照度を落とすと目がはっきりと覚めないため、眠りにつきやすくなります。
強い光を浴びてしまうと、目を閉じたときにも残像が強く残ったり、一気に脳が覚めてしまう可能性があり、熟睡できない場合があるのです。
休む少し前から、このように照明を少しづつ落とすと快眠へと導かれますよ。
部屋の天井部分の中心に大きなシーリングライトひとつ。こういった照明計画はいここちではほとんど行いません。
もちろん、ライフスタイルに応じてにはなりますが、シーンに応じて変化する配灯にしたり、安眠へと誘導する明かりを導入したり、毎日が心豊かに心地よく暮らせる配灯を心がけているのです。
間接照明の慣れない方、暗いんじゃないかと心配される方。
ぜひ、いここちモデルハウスで美しい光に包まれた上質な空間をお楽しみください。
それではまた・・・
by fujimura