皆様こんにちは。
本日は3.11
東日本大震災から、きょうで9年が経過します。
そこで、改めて耐震住宅について考えてみたいと思います。
一般的に、家の強さを「耐震等級」を目安に考える方も多いと思います。そして壁量計算・構造計算の結果で強さの目安を図る方もいらっしゃるでしょう。
耐震等級とは住宅の耐震性能をランク付けした等級で、 等級1から等級3まで3段階で表示されています。
等級1は建築基準法レベルの耐震性能を満たす基準値の1倍、等級2はその1.25倍、等級3は1.5倍の強さと言われていますが、実は検証の結果でこのような結果が出たのです。
これは壁量計算と構造計算の比較を検証した結果です。<耐震100%実行委員会資料より>
一般的な木造住宅で行っている壁量計算は、間取りの横軸、縦軸で耐力壁の量が十分かどうかをチェックするもので、梁のサイズや柱の太さの安全性のチェックはされません。ですから、例えば雪が積もった場合の梁のサイズや、積雪時に地震が来た場合の計算というのは、壁量計算ではされていません。
一方、icocochiが行う構造計算は、住宅の構造部分にかかってくる自重(固定荷重)や積載荷重、さらに積雪や風圧、土圧、水圧、地震、衝撃などの外力に対して応力(建物の構造内部に生じる抵抗力のこと)や断面、接合部、基礎などを計算して、安全性を確認しているです。
このように構造計算と壁量計算では、同じ耐震等級でも強さに違いが生じるのです。ですから同じ間取りでも地震が発生した際の揺れ方などが異なる場合があるのです。
完成してしまえば見えなくなる構造部分。でも本当に大切なのは家の見た目ではなく中身なのです。
大地震が発生した際、家が倒壊して家族の命を奪うのではなく、家がシェルターとなって家族の命を守るものであって欲しいと、icocochiは耐震100%運動に参加し、かつ構造計算を行っているのです。
icocochiが参加していてる団体「耐震住宅100%実行委員会」では、このような調査や検証を行い発信しているのです。
マイホームを計画する際は、ぜひ耐震住宅のことを考えて下さい。
では、また・・・
by fujimura