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省エネ住宅が与える身体への影響

2021.1.15

皆様こんにちは。

いよいよ、改正建築物省エネ法が4月からスタートします。

これは、建築士が住宅を新築する施主に対し、省エネ性能の説明をすることが義務づけられる法律です。

いここちでは、省エネルギー報告書などを用いて省エネ住宅についてご説明をさせていただておりますが、これからも一層、分かりやすく丁寧にご説明させていただきますね。

今日は、一般社団法人日本サステナブル建築協会の「省エネで健康・快適な住まいづくりを!」という資料をご紹介します。

このデータは、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進調査事業の中で、省エネリフォームを実施した居住者の健康への影響を調査した結果です。

一般的な住宅から「省エネ住宅」へ変更した場合、身体への影響はどう変化するのでしょうか。参考になるデータなのでご紹介します。

この結果から、断熱性が高く、冬暖かく夏涼しい「省エネ住宅」は、ランニングコスト軽減による経済的効果だけでなく、住む方の健康づくりにも影響していると言えるのです。

ですから、新築をお考えの方はしっかり「省エネ住宅」を見極めて下さい。

 

では、どんな効果があるのでしょうか。

・ヒートショックの防止

・高血圧症の防止

・循環器疾患の予防

・身体活動の活性化

実は、家の中を暖かくすると、様々な効果が得られるのです。

 

【室温と血圧】

室温が低下すると血圧が上がり、その影響は高齢になるほど影響を及ぼします。

冬の起床時に室温が20℃から10℃に下がった場合、最高血圧は

・80歳女性の場合 11.6mmHg上昇

・80歳男性の場合 10.2mmHg上昇

・30歳女性の場合   5.3mmHg上昇

このように、室温と血圧は大きな関係性があることが分かります。

 

【室温と健康診断結果】

18℃未満と18℃以上の室温で比較すると、健康診断結果に差が出でいることが分かっています。

室温18℃未満の家に住む人は、18℃以上の家に住む人に比べて

・心電図の異常所見のある人が約1.9倍

・総コレステロール値が基準範囲を超える人が約2.6倍

という結果が出ています。

家は永く住み続ける場所。歳を重ねていくうちにこのような差が出てしまう可能性があるので、十分に注意しましょう。

 

【疾病との関係】

足元を冷やさない住環境と病気の関係を通院人数から考察すると

床付近の室温が15℃未満の家に住む人は床付近の室温が15℃以上の家に住む人に比べて

・高血圧で通院している人が1.5倍

・糖尿病で通院している人が1.6倍

このように、床上1m付近の室温が同程度であっても、足元付近が寒冷であれば身体に影響が出てくるのです。

ですから、室内全体が暖かい家の方が、健康への影響を軽減することが出来るのです。

 

【入浴方法との関係】

居間や脱衣所が18℃未満になると熱め入浴になりがちで、入浴事故リスクが高いとされる”熱め入浴42℃以上”が約1.8倍に増加。

この場合ヒートショックに気を付けなければなりません。

また、部屋間の温度差を無くすために、居室だけではなく家全体を暖かくすることが重要です。

 

 

【住宅内の活動時間との関係】

居間や脱衣所の室温が上昇すると住宅内での活動が活発になります。

冬はこたつなどが不要になれば、住宅内の身体活動時間が約30分程度増加すると言われています。

こたつ暖房+脱衣所暖房を使用しなくなる

 男性 +34.7分/日 活動が活発化

女性 +33.9/日 活動が活発化

このように、家全体が暖かい住まいは、動きも活発になり行動もしやすく、心も身体も楽になるのです。

しっかり高気密・高断熱な省エネ住宅を選んで、快適な暮らしを楽しんで下さいね。

いここちでは、これからも省エネについて「省エネルギー計算報告書」で皆様のお宅の結果をご説明させていただきます。

それは、きちんと自分の住まい見えない部分も分かっていただきたいから。

そして、ランニングコストを抑えてお得な暮らしをしていただきたいから。

いここちの省エネ住宅についてはスタッフにお尋ねください。

それではまた・・・

by fujimura