皆様こんにちは。
今日は家づくりにとってとても大切なこと。構造についてです。
以前ブログでも書かせていただきましたが、icocochiは木造ラーメン構造のSE構法で家づくりをしています。
そこで「ラーメン構造」について・・・
ラーメンはドイツ語でRamen→枠・フレームを意味します。
いここちがつくる家「SE構法」のラーメン構造はこのような骨組みです。
同じ木造の在来工法と比較して、柱の数が少ないと思う方もいらっしゃるのでは・・・
実は、このように少ない柱の数であっても非常に高い耐震性や自由度の高い空間を実現出来るのは、このラーメン構造のおかげです。家の骨組みである柱と梁を繋げる接合によって、家の強度が大きく左右されるのです。
では接合部の違いでどのように変わるのでしょうか。
在来木造工法などの木造では、柱と梁をつなぐ接合部は金物を一般的に外側につけてビスやボルトで留める(つなげる)のが一般的です。しかしこれでは、柱にホゾを欠き、梁を差し込むピン接合は、地震などの力に対して接合部が抜けてしまい、積み木が崩れるように倒壊する可能性があるのです。
そこで、「筋交い」と呼ばれるつっかえ棒が必要となります。地震に強い家にするためにはその「筋交い」をバランスよく、数多く配置することが重要になります。そうすると、家の中の至る所に柱や壁が必要となり、開放的な空間は困難になってしまうのです。
ですから、「地震に強い家」=「閉鎖的な空間の家」となってしまうわけです。
一方、重量鉄骨造のような柱と梁が強固に接合されている「ラーメン構造」はどうでしょう。柱と梁を剛接合と呼ばれる強力な接合方法で一体化させるので、地震などの力が加わっても変形しにくい強い空間ができます。筋交い以外の構造躯体で耐震性を高められるので、家の中に柱や壁が少なくても地震に強い家となるわけです。
「SE構法」は木造でありながらその接合部に特殊な「SE金物」と「Sボルト」を使って、ラーメン接合の強さを持つことが可能なのです。
ですから、木造住宅でも自由度の高い空間設計を可能とし、「地震に強い家」=「開放的な空間の家」が実現出来るのです。金物でつけるというより溶接でつなげるような強固なイメージと言ったほうが分かり易いですね。
柱の数が少なくても、筋交いがなくても、高い耐震性が得られるのが木造ラーメン構造のSE構法なのです。この強さもしっかりと全棟構造計算をして証明しています。
「どの構造も大した変わりはない」とは思わないで下さい。「家の強度を証明する構造計算なんて必要ない」そう思わないで下さい。構造計算をしていなかった結果、強いと信じていた家が、地震で倒壊や破損してしまったというケースも実際にあるのです。
一般的にビルやマンションといった鉄骨造や鉄筋コンクリートのRC造の建物にラーメン構造が使われます。我々icocochiは「家が家族を地震から守ってくれる」そんな強い想いから、木造住宅においてラーメン構造を採用し、家づくりを行っているのです。
もちろん、見た目も必要ですが、それよりも何より一番は安心・安全性なのです。ですから構造には、とことんこだわらせていただいているのです。
ただ今、高崎市内で構造(家の骨組み)を見学できる構造見学会を開催しています。
ぜひ、この目でラーメン構造をご覧ください。
お問い合わせは TEL:027-203-8025 までどうぞ。
では・・・
by fujimura